離乳食をスタートして4カ月。これまで、小麦、大豆、乳製品などの食材を問題なくクリアしてきた息子ですが、この前ついに、卵(卵黄)で蕁麻疹が現れてしまいました。
顔には症状が出なかったので気づくのが遅くなってしまったうえに、その日は病院が臨時休診でかかりつけ医に診せることができず、ネットで調べながら不安な時間を過ごしました。休診日をチェックせずに卵を与えてしまった自分の軽率な行動を本当に後悔しました。
息子が元気だったのがせめてもの救いでしたが、不安がおさまらず、卵アレルギーの症状の画像を検索しました。でもどれも息子の蕁麻疹とはちょっと違うような気がして、「これは本当に卵アレルギーなのかな?突発性湿疹なんじゃないのかな?」と更にモヤモヤ。
幸い大事には至りませんでしたが、いろいろと失敗も重なったので、息子の症状と合わせて記録しておきます。
もくじ
口と顔には蕁麻疹が出なかった
息子の蕁麻疹に気付いたのは、卵(卵黄)を食べさせてから3時間半後のオムツ替えのときでした。
「あれ?なんだかお腹が赤いぞ?」
慌てて服を脱がせてみると、息子の上半身のお腹側だけが真っ赤になっていました。脇の下あたりからお腹にかけてが特にひどかったです。
膝の裏、耳、首の後ろにも赤みが出ていました。
口や顔、背中には蕁麻疹は出ていませんでした。
アレルギー症状の発疹の特徴としては、「口から顔、そして全身へと急に広がる」という記述をよく目にしますが、息子の場合は口と顔には発疹が現れませんでした。それに背中には発疹は出ていないので、「全身に広がる」に該当するのかどうか分からず、「本当に卵アレルギーの症状なのかな?」と思いました。
幸い息子は機嫌もよく食欲もあり、発疹以外はいつもと変わらない様子だったので、救急にかけこむことはせずにとりあえず様子を見ることにしました。発疹もだんだん赤みがひいてきて、翌朝にはきれいに消えました。
1歳になったら抗体検査。それまでは卵を除去することに。
息子の発疹は翌朝には消えたので、症状が出ていない状態で病院に連れて行っても意味がないだろうと思い、ちょうど3日後に予約していた定期検診のときに先生に聞いてみました。
先生の説明によると、血液検査で抗体があるかどうかを調べるそうです。結果は0~6のクラスで示され、スコアが高いほど抗体がたくさんあることを意味するそうです。ただし、クラスの高さと症状の強さが必ずしも一致するとは限らないので、実際に少しずつ食べさせてみて引き続き除去が必要かどうか判断するそうです。
以前テレビの特集で、アレルギー物質を完全に除去しつづけるのではなく、食べられる範囲の量を与えて、少しずつその量を増やしていくという最先端の治療法を観たことがあります。牛乳アレルギーの子どもの例が放送されていて、毎日スポイトで5ml(あれ?1mlだったかな?うろ覚えです…)をきっかり測って接種するという治療をしていました。万が一何かあったときに緊急対処できるよう、母親が常に注射キットを持ち歩いていました。
放送されていたのは、命にかかわるようなとても重度のアレルギー反応がでてしまう子どもの例でした。息子の場合ここまでの厳密な管理が必要になるとは思えませんが、少しずつ与えて寛解を目指すという方法になるのかもしれません。
失敗からの教訓:「思い込み」と「慣れ」は危険!
私は息子に卵を食べさせるにあたって、自分の思い込みが原因でいろいろと失敗してしまいました。どれも基本的なことなので、「え?なんでこんな誰でも知ってること守らなかったの?」と思われるかもしれませんが、「思い込み」と「慣れ」って本当に怖いです。幸い息子は大事には至りませんでしたが、呼吸困難など命にかかわる重篤なアレルギー症状が出る可能性もあったことに後で気づいてゾッとしました。基本的なことこそ、勘違いがないかもう一度確認するって重要ですね。
定休日だけでなく臨時休診日も確認する
以前に診察券を見て「定休日は水曜日」ということを確認していたので、その記憶だけで判断して木曜日に息子に卵をあげました。ところが、その日は臨時休診日でした。
当たり前ですが、臨時休診日は診察券には書いてないので、ホームページを観るしかありません。このひと手間を忘れてしまいました。その結果、症状に気づいてもかかりつけ医に診せることができずに不安な時間を過ごすことになってしまいました。
先生が学会に出席するなどの理由で、定休日以外も休診になることはわりとあります。初めての食材を与えるときは、その日が臨時休診日ではないか念のため確認しないとダメですね・・・。「休診日=定休日」という思い込みは危険です。
初めての食材は「耳かき1杯」を与える
「初めて与える食材は耳かき1杯分だけを与えて様子をみる」と離乳食の本に書いてあったのですが、私はどこで勘違いしたのか「スプーン1杯分」と間違えて覚えていました。離乳食に慣れてきていたし、それまで小麦や乳製品などでも問題がなかったから、油断していたんだと思います。
離乳食が進んで慣れてきた時期や、アレルギーが出なくてホッとしている時期にこそ、もう一度本を見直して基本を確認するべきかもしれません。何事も「慣れ」って怖いです。
卵黄でもアレルギー反応が出る
卵アレルギーに主に関与するのは卵白に含まれているオボムコイドというたんぱく質で、卵黄にはほとんど含まれていないそうです。だから「硬めにゆでて黄身だけあげれば大丈夫でしょ!」と警戒心が緩んでいましたし、ゆで時間もいつもより少し多い8分くらいにしてしまいました。
でも、「黄身にはアレルギー物質がほとんど含まれていない」ということは、逆に言えば「少しは含まれている」ということです。それを、黄身だけならアレルギー症状は出ないと都合よく解釈してしまいました。それに、「十分加熱したゆで卵」とは20分くらいゆでたもので、8分では全然足りなかったのです。「いつもより硬め」という自分の感覚に頼るのではなく、一般的な定義をきちんと調べるべきでした。
分かりやすい箇所にすぐに症状が現れるとは限らない
アレルギー反応が起きて症状が出るまでの時間は、ほんの数秒のこともあれば、何時間も経過してから出ることもあるそうです(その日の体調にもよるらしいので一概には言えないそうです)。
私は牡蠣のアレルギーなので、自分の経験から、食べてからだいたい30分以内くらいに症状が出ると思い込んでいました。卵をあげてから30分くらい様子を見て大丈夫そうだったので、安心して息子をお昼寝させてしまいました。医師に症状が出始めた時間を正確に伝えるためにも、せめて2時間くらいは注意深く観察するべきだったと思います。
また、息子の場合は口と顔には発疹が現れませんでした。耳や首の後ろなどもいつもより少し赤い程度で、お腹の赤みに気付かなければ見逃してしまっていたかもしれません。アレルギー症状というと、最初に目の周りや口に赤みが出ると思い込んでいましたが、全身をちゃんとチェックすべきだったと反省しました。
余談:赤ちゃんを動物園に連れていくと免疫力がUPするって本当?
「耳かき1杯」を「小さじ1杯」と勘違いして卵(卵黄)を与えてしまった私。もしかして量が多すぎたのが原因なのではないかと思って、別の機会に先生に聞いてみました。
と言って、先生はベルギー(だったと思う、と先生が言っていました)の研究の話をしてくださいました。
つまり、ある程度細菌に曝露させることは有効だ、ということみたいです。
そういえば、友だちが生後6カ月の娘を動物園に連れて行ったという話を思い出しました。
友だちは「まぁ、迷信みたいなものだけど、やってみようかなって思って」とも言っていました。ネットで調べてみると「1回行ったくらいでは効果はない」という医師の意見がありました。確かに、継続的に行かないと意味がないのかもしれませんが、こんなふうに細菌にさらすくらいの気持ちは重要なのかもしれません・・・。最近は泥汚れがイヤだからと砂遊びを敬遠する親が多いみたいですが(もちろん私もその一人)、公園の砂場で遊ばせることも大切なんだろうな~と思いました。
とりあえず、しばらくは卵除去を頑張って、何か進展があったら追記します。